こんにちは、遅咲きの桜鬼です。
新選組に関する部分だけしか読んでいないのですが、【戦国と幕末】に書かれている生前の永倉新八さんに関するお話がとても興味深かったです。
「永倉新八」そして「聞書・永倉新八」では、お孫さんから見た新八さんについて綴られていて、お孫さんを非常に可愛がった新八さんの様子が垣間見られて微笑ましく思いました。
例えば、
- お孫さんがある程度の年齢になった頃に剣術を習わせたがった新八さんと、時代が違うと言って柔道を習わせたがった息子さん。
- もうかなりのご高齢になっていた頃にヤクザに絡まれた新八さんとその顛末。
等身大の新八さんが目に浮かぶようです。
【幕末新選組】の記事に書いた新八さんの「江戸っ子気質」に関しては、子母澤寛さんが『そうした性格が、あの人を生き残らせたんでしょうな』と言ったそうな。
この本には他に土方歳三についての章もありますが、池波正太郎・著【色】という土方歳三を主人公とした創作小説の背景について書かれているだけ、という印象でした。斜め読みしているので、もっとじっくり読んだら違う感想を持つかもしれませんが。
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コメント
コメント一覧 (2件)
今となっては、新選組隊士と直接会ったことのある人はもうこの世にいないでしょうから、この「永倉新八」「聞書・永倉新八」は貴重な記録ですね。
「色」は、とても味わいのある短編小説で、引き込まれました。
作者の池波正太郎がお母さんから聞いたという話、史料的な裏づけはなさそうですが、なかなか興味深いと思います。
池波正太郎の短編小説では『ごろんぼ佐之助』も面白いです。
主人公はもちろん快男児・原田左之助。
“「飯と筋肉だけが命!」=左之”的イメージは、この作品が由来かもしれません(笑)
なお名前の表記は、ご存じのとおり史料によって「佐之助」「左之助」の両方ともあり、池波正太郎は「佐之助」を使っていますね。
東屋梢風さん、こんにちは。
池波正太郎さんは原田左之助についても小説を書いていらっしゃるのですか!?次から次へと読みたい本が・・・(笑)
昔の方は韻で遊ぶというか、漢字についてもとても大らかに用いてい様々な表記があるのは知っていますし、私自身はそういうのも風流だと感じています。