初心者でもフルサイズを使ってみよう

こんにちは、makoです。

約1年前(2017年6月)、女性の一眼レフ選びについての記事を書きました。

その当時は「一眼レフ初心者が最初に検討するのはAPS-C機」という一般的な概念で記事を書いたのですが、今では私自身の考え方がずいぶん変わりました。

そこで、今回は「友人が一眼レフを始めたいと相談してきたら?」という、もしも話みたいな感覚で書いてみようと思います。

目次

フルサイズから検討を始めてみよう

一眼レフを使っていて楽しいと感じる瞬間は、人それぞれ。

ボケる写真が撮れて自分の腕が良いと錯覚できたり(笑)、暗い場所でも意外ときれいに写っていたり、動いている被写体がブレずに撮れたり。

これらをオールマイティーにできるのは、フルサイズ機です。

「高いカメラと良いレンズは、未熟な腕をカバーしてくれる」というのが、今の私の率直な気持ち。

そして、「重さには徐々に慣れて、気にならなくなっていく」というのが、経験から言えること。

オートモードを卒業すると実感できるのですが、購入時にあれだけ「重いのはイヤ!」を連呼していた私ですら、今では「良い写真を(できれば簡単に)撮れること」が最優先事項になっています。

それはつまり、初めて一眼レフを使い始める人でも、早い段階で買い替えを検討し始める可能性があるということ。

たとえAPS-C機のエントリー機種でも、10万円前後の出費。

それをたった1〜2年でさらに良いカメラに買い替えたい!となったら、躊躇しませんか?

だから、最初からフルサイズ機を検討するのがおすすめ。

ニコンのフルサイズ機

私はニコンしか使ったことがないので、ニコンのフルサイズ機だけをピックアップしたいと思います。

2018年8月現在のラインナップは下記の通り。

D610

2013年10月発売のエントリー モデル。

重量は760gで、フルサイズ機の中でも軽い。

D750

2014年9月発売のミドルスペック モデル。

重量はD610より少しだけ軽い750gで、ニコンのフルサイズ機では最軽量。

D810

2014年6月発売のハイスペック モデル。

重量は880gで、2017年8月に後継機のD850が発売された。

D810A

天体撮影専用のカメラ。

D850

2017年8月に発売され、半年以上も品薄状態が続いていたD810の後継機。

重量は915gで、ボディのみの販売(レンズがセットになったものは存在しない)。

D5

2016年1月発売のフラッグシップ モデル(最上位機)。

重量は1,020gで、プロカメラマンの使用目的にかなったカメラ。

この中からどれを選ぶか

もし友人・知人に一眼レフのおすすめを聞かれて、ニコンでも良いと言われたら、D750を紹介すると思います。

レンズキットもありますし。

D750を実際に使ったことがないのに書くのはためらわれるけれど、本当に評価が高くて、ある意味オールラウンダーという印象。

賛否両論あるようですが、オートモードがあるので、一眼レフについて何も知らなくても「とりあえず撮ってみる」ことができて、初心者に優しいと思います。

私自身もDfで足りない部分を補ってもらうために、D750を買う寸前まで行きましたから。

実際に購入に至らなかった唯一の理由は、SnapBridge機能が付いていないという点。

D750はWi-Fiも使えるようですが、D5600で知ったSnapBridgeの良さが忘れられず、購入には至りませんでした。

代わりに、「D750の後継機にSnapBridge機能がついていたら、たとえ発売直後でも購入しよう」と考えていました。

D850は初心者にはハイスペック過ぎるので、まったく検討すらしていなかったモデル。

Df + 望遠レンズの組み合わせで思うところがあって、すぐに欲しかったので、2018年5月にD850を購入。

決め手はやはり、SnapBridge機能でした(^_^;)

その「思うところ」というのは、まずDfの軽量さとグリップの浅さが望遠レンズには向かないこと、動いている被写体を撮ると高確率で手ブレすること。

どちらも、致命的な問題です。

私の場合は初心者+手持ちでの撮影オンリーなので(三脚を使用できる環境ではないため)これらの問題が起こりますが、三脚を使用する人であれば解消する悩みではあります。

また、男性 or 一眼レフに慣れている人であれば、手持ちでもブレずに撮ることができるかもしれません。

なので、もし「今から一眼レフを始めようと思うのだけど・・・」と相談されたら、D750とf/2.8またはf/4のレンズ3本をおすすめすると思います。

D750にはf/4の標準レンズがついたセットがあるので、まずはこれだけでも始められますね。

個人的にはD850が一番おすすめ

きっとD750が無難だと思うけれど、重さと価格がOKなら、個人的にはD850がイチ押し。

その理由は、一眼レフが楽しくなると、より良いものが欲しくなるという一般的な傾向が見られるから。

すぐにフルサイズ機が欲しくなる

私のように初心者とは言え、すでにAPS-C機を使っている人やFXレンズを持っているのであれば、最初からD850で大丈夫じゃないでしょうか。

機能面のことを初心者さんに伝えてもすぐには分からないでしょうが、「慣れてきたら、より良い性能のものが欲しくなる」という気持ちは理解してもらえるはず。

D750は発売から4年近くが経つので、新しいモデルを・・・という気持ちとの葛藤になるかもしれません。

これはレンズ選びと似ているかもしれません。

たとえAPS-C機を購入しても、次に考えるのはレンズの買い増し。

そして、なぜかDXレンズ(APS-C機対応レンズ)ではなく、FXレンズ(フルサイズ機対応レンズ)に惹かれる人が多いようなのです。

価格ドットコムには質問できる場があるので、購入を検討している人がアドバイスを求めて書き込んでいらっしゃるのですが、同じタイプのDXレンズがあるのにFXレンズを検討中という声を頻繁に見かけます。

もちろん、いずれフルサイズ機に移行した時のため・・・という理由もあるでしょう。

つまり、フルサイズ機への移行を考え始める人がそれだけ多い、ということでもあります。

最初はAPS-C機でも十分に重い!と考えていたり、十分に高い!と躊躇していたはずなのに。

D750を買ったとしても、すぐに「D850はもっとすごいのだろうな、やっぱりD850にしておけば良かったかな」なんて思いが頭の片隅から離れないかもしれません(笑)

最初から良いカメラを持っても良いのでは

ということで、初心者だろうがD850から入ったって良い、というのが個人的な意見です。

よく初心者向けというようなタイトルでたくさんの記事を見かけるけれど、実際に使ってみて、私はフルサイズ機から入ることをおすすめしたいし、すぐにより良い機種に目移りしちゃうくらいなら、最初からD850を買っておくと良いと思います。

ただし、D850は本体のみでレンズが入ったセットがないので、レンズ代が別にかかることは覚えておいてください。

まずは標準ズームレンズを1本買うことになると思いますが、個人的におすすめの24-70mm f/2.8(定価310,500円)または24-70mm f/4(定価172,800円)をプラスすると、カメラ本体とレンズだけで50万円以上します。

でも、2018年9月にニコンがミラーレスのフルサイズ一眼レフを発売するニュースが飛び込んできた今では、ミラーレスも対象になるのかな、という気もしています。

これは発売後に実機を見てみないと、なんとも言えない部分ですね。

ただ、価格はZ7で46万円ほど、Z6で31万円ほど(どちらも24-70mmレンズのセット)なので、安くはないですね。

レンズ選びも同じ

一眼レフを使い始めると「レンズ沼」というものに陥る人が多いそう。

より良いレンズ、より自分の使用環境に合ったレンズ・・・・ということで、色々なレンズを買い求めてしまう現象を「レンズ沼」と言うみたいです。

私は未だに3本しか持っていません。

標準は50mm f/1.8の単焦点レンズのみ(Dfのキットレンズ)、広角は18-35mm f/3.5-4.5のズームレンズのみ、そして望遠は70-200mm f/4のズームレンズのみ。

さすがに「標準はズームレンズを買い足そうかな」と考えてはいるけれど、「どうせ良いものが欲しくなるなら、高くても良いレンズを最初から買っておけ!」と考えるようになりました。

これは広角レンズを買った時(去年の6月)にはなかった思想ですが、望遠を買う時(去年の12月)には定着していました。

重量は悩みどころ

本当はf/2.8の広角・標準・望遠レンズを1本ずつ買えば良いのですが、1kg近いボディ(カメラ本体)に1kg前後のレンズを手持ちで撮影するのはしんどい。

基本的に移動は公共機関と徒歩になるので、持ち歩く時にもあまり重たいとツライ。

なので、そこだけは妥協して、f/4のレンズが個人的には一番合っているシリーズだと考えています。

とは言え、f/4の標準レンズはあまり必要ない焦点距離なので、今はまだ購入に至っていません。

男性&三脚を使用する人であればこの重さはクリアできると思うので、最初からf/2.8の3本を買っておけばOK。

全部買うと100万円近い出費になりそうだけど、10万円前後のレンズを買い増しして結果的に数十万円以上使ってからf/2.8のレンズに移行するより、間違いなく安く済みます。

そして、何と言ってもf/2.8のレンズ以上のズームレンズは存在しませんから。

もちろん、「広角も望遠も要らないけれど、マイクロレンズ(マクロレンズはニコンではマイクロレンズという名称がついています)が欲しい」というようなケースもあるでしょう。

その時も価格より、レンズ性能を重視することをおすすめします。

こういうケースでさえ、「やっぱり、あっちのレンズが欲しくなった」という日は訪れると思うので。

ボディは数年ごとに買い換えるかもしれないけれど、レンズは資産というように、何十年でも使えますから。

ボディもレンズも良いものを選んでおくと、タンスの肥やしになってしまった時でも、買取価格が高いというのもポイントです。

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この記事を書いた人

このブログは2010年から2014年まで、オーストラリア・シドニーで過ごすことになった子供たちの記録を綴るために始めました。
子供たちが大きくなるにつれて、私自身の趣味についての記事が増えています。
好奇心旺盛で、自分で調べて様々なことに挑戦することが好きです。

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